玄関わきの壁に沿わしておける下駄箱を作ってほしいとご依頼いただきました。スリット状の格子の引戸のイメージ写真をもってこられ、この要素を踏まえて、できるだけ和風の雰囲気にしたいというご要望。上がり框から飛び出した部分には、支え脚。柱部分の凸部をよけて、壁にぴたりと並ぶように設置したいというご希望に合わせ、採寸しサイズを検討し設計製作。シンプルな形に、スッと並んだ格子の表情によって、玄関に整然さが加わった印象でした。
【 point 】
●太すぎず、細すぎず、落着きのあるバランスを意識し、格子の太さ・間隔を設計。木取りから一本一本丁寧に加工し、格子を仕上げていきました。
●本体内部は、重量のある置物を天板上に飾るということで、強度を優先して帆立を中央に配置。また棚板の間隔が細かく調整できる棚柱を用いて、収納に融通が利くようになっています。
●色味は、玄関の周りの雰囲気に合わせたいということで、明るい赤みのあるブラウン色。タモ材の木目が引き立ち、より和風の雰囲気になりました。
S-51 スリット格子扉の下駄箱
- 神戸市須磨区
- タモ無垢材
- ライトブラウン色オイル仕上げ
- w117 × d43 × h93 (㎝)
- 270,000円 (税込)