〈 S-54 タイルをあしらったキャビネット 〉
w 50㎝×d 25㎝×h 53㎝
タモ無垢材 / クリアオイル仕上
猫のステップ台として使えて、その台を日常でも何か収納できる家具にしたいとご相談にこられたお客様。置く場所、またステップ台として使えるサイズを測ってこられました。そのサイズを基に、どのような使い方ができるか、お話しを伺いながら検討していきました。当初は引き出し収納を考えられていましたが、サイズの制約や、収納するであろう物を考慮すると、上開き戸で広く納めるようにする案にまとまりました。一度その案の図面を見ていただいた後、思い出のタイルを扉となる前板、側板にはめて飾りたい、というご要望を加えて製作していきました。
[ point ]
上開き戸となる前板を掘り込み、フラットな状態となるようして、タイルを接着。側板も同様に設置。
大きく開くことで、収納するものに自由度がでます。奥行きが浅めですが開けても前のめりに転倒しにくいバランスとなっています。
猫が扉を開けにくいよう、扉キャッチを付け僅かな手掛かりで開ける仕様。天板を親指で抑えながら引っかけ片手で開けることができます。
前板と天板に隙間があるように見える加工を加えることで、平坦さにアクセントを付けています。
どこかに使いたいなと思われながらが、長年仕舞われていた旅のお土産のタイル。当初の案としては、猫のステップとしてのキャビネットということで進めていましたが、図面をやり取りする中で、お客様が思いつかれ、最終的にこのタイルをはめ込んだ扉で仕上がりました。木とタイル、ステップと収納が掛け合わさってできたキャビネットは、お客様ならではの発想、想いがつめられた家具となりました。これからは猫さんの爪痕なども無垢家具ならではの味となり、そしてお土産のタイルも相まって、より思い出深い家具として長く使われていくのではないでしょうか。
[ photo ]
【 お客様の声 】
家にあったタイルをどこかに使いたい、使い方がわからないなどで20年以上も前から眠っていた、ごくごく普通のお土産のタイルが日の目を見ることができてうれしいです。また、猫も全く気にすることなく、その日から使っています。 タイルをつけたからか上が重いので開け閉めにちょっとコツがいる気がします。下にねこが通れるようにと思ってお願いしましたが、下に引き出しなどをつけても良かったかなと思いました。(重心が下になるように)。高さがぴったりで快適です(by ねこ)
H 様、ありがとうございます。猫さんが喜ばれていることが何よりです。改善点も参考にさせていただきます。
S-54 タイルをあしらったキャビネット
- 神戸市須磨区H様
- タモ無垢材
- クリアオイル仕上げ
- w50 × d25 × h53 (㎝)
- 72,000円 (税込)
〈 木材・仕上げ方法など ⇒「家具について」 〉
〈 納品までの流れなど ⇒「ご注文について 」 〉