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2023-03-28

E-29 キッチンシンク収納の扉

〈 E-29 キッチンシンク収納の扉 
w85×d45×h75 / タモ無垢材・ラワン合板 / クリアオイル仕上・白色塗料仕上げ


既存のキッチンシンクに合わせた収納扉を新たに製作し、旧扉と交換いたしました。無垢の木と、白色の塗料で仕上げた板を組合わせた扉。既存の扉の採寸から、扉製作、交換までを行った納品事例の紹介です。



以前に、管理されているマンションの掲示板(E-19 無垢の木とコルクの掲示板)をご注文いただいたお客様。そのマンションの一室のキッチンシンクの扉を交換して、雰囲気よくできないでしょうか、とご相談いただきました。

ちょうど私たちの自宅でも同じように、既存のキッチンシンク扉を交換していました。その扉・製作事例を紹介すると、気にいっていただき、同じような仕様で作りたいとご依頼いただきました。

〈ご要望等〉

  • 既存のシンク自体はまだまだ活かせるので、扉のみを交換したい
  • 上下の収納の開き戸と共に、引き出し部の前板も同様に。
  • 扉を交換することで、シンク全体の雰囲気をよくしたい。

タモ材の無垢の木の風合いと、白い板とのコントラストのバランスをみながら配置を考え設計。下部の扉には、アクセントとなる取っ手を加えて製作していきました。

[ point ]

上部の扉は下方に無垢の木を並べ、下部の扉は上方に無垢の木を配置。全体の白に対して、木の表情が入ることで、温かみのある印象となりました。

引き出しは、傷みもあった内部ごと新しく作り替え。既存のレールに合うよう製作しました。

直線の棒が並んでいるイメージの取っ手。戸を開けた時に干渉しやすい部分は、斜めに面取り。戸の開く側には、手の掛かりとなる欠取りを加えています。

上部の扉は、開ける部分に手の掛かりとなる欠き取りを加え、下から手がひっかけられるようになっています。
無垢の木部分は、木目のつながりを意識し、一枚の板から切り分けて順に並べています。


製作した扉を、既存の丁番金物を使って取付。扉と扉の隙間など整うように一つひとつ設置して完成となりました。

シンク自体の機能は十分使えて活かせるので、扉を交換することで住まい手さんに心地ちよくキッチンを使ってもらいたい、と考えられたお客様。新規でシンクごと変えるより、味わいのある雰囲気に仕上がったキッチンシンクを、気に入っていただけた様子でした。

大掛かりな改装ではなく、暮らしにあるものを活かしたリフォームのような扉交換。雰囲気を良くして心地よく快適にする、という考え方。機能面に目を向けがちなキッチンにおいても、大切にしたい視点ですね。



[ photo ]



E-29 キッチンシンク収納の扉 

〈 木材 〉タモ無垢材 ラワン合板
〈 色/仕上げ 〉クリアオイル/白色塗料仕上げ
〈 サイズ 〉
〈 参考価格 〉205,000円(税込)
〈 ご依頼 〉神戸市 H様

〈 木材・仕上げ方法など ⇒「家具について」

〈 納品までの流れなど ⇒「ご注文について 」



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