E-28　ブラックウォールナットの衣桁（コートハンガー）

〈　E-28　ブラックウォールナットの衣桁（コートハンガー）　〉
w120×d6×h165　/　ﾌﾞﾗｯｸｳｫｰﾙﾅｯﾄ無垢材　/　ｸﾘｱｵｲﾙ仕上

以前にオーダーいただいたお客様より、衣桁を新たにもう一台作りたい、というご依頼。前回はブラックチェリー材にて製作（E-25 衣桁）。今回はブラックウォ－ルナットを使い、一部仕様・サイズを変更。前回同様、多様な使い方のできる衣桁・コートハンガーとして製作した、納品事例のご紹介です。

前回オーダーいただいた衣桁を、勝手よく使っているというお客様。コートハンガーとして、別の場所でも使えるようにしたい。ということで、開閉方法など大まかな使い勝手は前回と同じように。変更点として、材種はブラックウォールナット材を使いたいというご希望。

その他、前回の衣桁と異なる点として

• 低い枠の形は、高い枠と同様にハンガーにかけた服を吊るせる形
• またその高さは、長めの服も掛けたいので前回より高く
• 上部の棒のフックは、両面に加えたい

これらの要望をまとめ、その他、角の丸み具合などの形状などはそのままに設計し、製作していきました。

前回の衣桁の低い枠は、布などを掛けやすくした形状でしたが、今回はハンガーに掛けた服を吊るして使うことを前提とした形に。高さは130㎝と長めの服が掛けられる設計。

ハンガーを掛ける丸棒は、強度を加える貫としての役割も。その丸棒の色味は、選んでいただいたクリアオイルで仕上げ。全体の濃い色味に対し、明るい色味のコントラストが印象的。

大小とも、上部の棒にはフックを両面に加えています。向きを選ばずにフックを使えるので、前回より自由度が上がりました。

前回同様、上部サイドには抜き差しできる木のフック。フックをどこかに組み入れることを楽しまれるお客様。使い手ならではのご要望は、使い勝手とともに、形に面白味を加えます。

前回も使用した、丈夫で360度に動かすことができる屏風丁番を使用。折り曲げ方が自由になるため、使い方、場所に応じた位置に、大小の枠を設定できます。

開いて自立させ服をかける。閉じて壁に立てかけて小物をかける。使いたい時に、使いたい場所で。掛ける場を生み出す道具。

今回の衣桁のように、個性ある木の風合い豊かな道具は、使い勝手の便利さとともに、日常の流れの中に、好い緩みを与えてくれるようにも感じます。

暮らしの中で見つけた工夫を掛け合わせて作る、木の道具。あなた自身ならではの形、アイデアを、ぜひお聞かせください。