E-25　衣桁（コートハンガー）

〈　E-25　衣桁（コートハンガー）　〉
w 120㎝×d 6㎝×h 165㎝
ブラックチェリー無垢材 / クリアオイル仕上・他

旧来、着物を掛けるために用いられていた衣桁。そうした衣桁の写真を本で見つけられてアイデアを思いつかれたお客様。衣桁の仕組みを取り入れながらお客様の使い方にあわせた形のものを作りたいと、ご相談いただきました。開いて自立し、折り畳んでも壁にもたれさせて、服やかばんなどを掛けられるようにしたいというご要望。木の突起をフックとして何か所か加え、ブラックチェリー材で、部材に丸みを持たせた形状で仕上げていきました。

高さを違えた2つの枠が、丁番でつなげられた構造。丁番を中心に360度曲げられるようになっています。場所に応じてどちらにも曲げて自立し使えるようになっています。

背の高い部分は、長めの服をハンガーで掛けらるような高さに横棒を配し、側面の木のフックはアクセントにもなっています。

折りたたんで壁にもたれさせても、ハンガーを掛けたりできる小さな木のフックが加えられています。

丁番は、屏風丁番と呼ばれる360度の可動域があって、しっかりと構造を支えられる丈夫さです。真鍮製の金物は、使うほどに味わい深い色あいになるのも特徴です。

丸みのある印象にしたいというご要望に合わせて、角をできるだけ丸く面取りした部材、また着色した丸棒を組みあわせた形の仕上がりとなりました。

初めはここで使おうと、空けておかれたお部屋の一角に納品設置。色々な場所で使えるようにと想定した形の衣桁。暮らしの変化に応じて、置く場所を移動させて使っていきたいというお客様。場所を変えて使うことで、新たな使い方を見つけていくことができることも楽しみの一つにされているご様子。作る時には使い方を定めながらも、暮らしの変化にも応じられる家具。いかに使うか、家具の使い勝手だけでなく、使う人の発想や考え方によって、より長く愉しめる家具となっていくのではないでしょうか。

【 お客様の声 】
注文したときは、部屋の片隅に直角に置こうと思っていたのですが、使い始めると鋭角に置く方がおさまりが良く、物もかけやすいです。今の置き場所と違うところへ持っていくと、また新たな使い方が発見できそうで楽しみです。毎日着ているもの、使うものたちの一時置き場として愛用中です。長く使っていけるものを作っていただいて感謝しております。ありがとうございました。

T 様、ありがとうございます。 場所に応じた使い方、楽しみですね

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