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2022-09-24

S-59 ケヤキの飾り棚(祭壇)

〈 S-59 ケヤキの飾り棚(祭壇) 
w 88㎝×d 36㎝×h 75㎝
ケヤキ・タモ無垢材 / クリアオイル仕上


これまでにも家具をご注文いただいたお客様。店内に展示していたケヤキの一枚板を見られて、これを使って祭壇としても使える棚を作ることができないかという、ご相談をいただきました。一枚板の両端の耳と呼ばれる自然の形を活かして、二段の棚に。棚は重ねるだけでなく、平置きにして使うことも考えているので段差を付けたいというご要望。割った一枚板と、脚となるタモ材の板を組合わせることで、シンプルな祭壇としてもふさわしい、風格のある自然の温もり豊かな飾り棚に仕上がりました。

〈主なご要望〉

・板を2枚に割って、一枚板ならではの耳を活かした天板の棚にしたい。
・平置きした時に、段違いになるように各段の高さを違えて、積み上げた時には75㎝の高さとなるように設計してほしい。
・脚の側面に、ちょっとしたものが掛けられる木のフックを加えたい。

[ point ]

上段は、積み上げた時の安定感を考えて奥行きを下段より浅めに設計。高さのある下段は、棚板を設けることで強度と使い勝手をプラスしました。

ご要望に合わせて上段は下段より低めに。高さを違えた棚は、平置きすることで祭壇としての雰囲気がより濃くなりました。

脚となる板の下端に弧の欠き取りを施すことで、点だ支える安定感を加え、また脚元が軽快な印象にもなるアクセントをつけました。各段の板の側面には、ご要望の木のフック。

厚みのある耳付き板の迫力とのバランス、また重すぎない印象になるよう、脚となる板は程よく厚みのある材で設計し製作していきました。


重厚ながらも自然の雰囲気が優しくただようケヤキの板は、大切なモノを飾る飾り棚・祭壇という場との親和性のよさを感じます。お客様自身の大切にしたいものを敬う気持ちをしっかりと受け止め包みこんでくれる棚ではないでしょうか。また棚を積み上げる・並べるという用途に合わせて使う、といったお客様ならではのアイデアが加わることによって、使いやすく親しみを感じる棚となることでしょう。そうした棚が日々に寄りそうことで、より飾りを愉しめる暮らしへとつながっていくと好いですね。

[ photo ]




S-59 ケヤキの飾り棚(祭壇) 

  •  神戸市須磨区T様
  •  ケヤキ・タモ無垢材
  •  クリアオイル仕上げ
  •  w88 × d36 × h75 (㎝)
  •  120,000円 (税込)


〈 木材・仕上げ方法など ⇒「家具について」
〈 納品までの流れなど ⇒「ご注文について 」


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