E-27　無垢の木の看板（チョークボード付き）

〈　E-27　無垢の木の看板（チョークボード付き）　〉
w30×h70　/　タモ無垢材　/　屋外木部用塗料仕上

お客様の営まれるパン屋さんの、入り口の軒先に並べる木の看板。マヤッカの店頭で使っていた看板をヒントに、お店の案内などを書き換えて使えるように、チョークボードを加えて製作した、看板の納品事例紹介です。

これまでに何度か木の小物を買っていただいていたお客様。ご自身で営まれているパン屋さんに並べるために看板を作りたい、というご依頼。ご来店いただいていた中で、私たちの店頭で使っていた看板が気になっていたとのこと。新たな看板を店先に準備したいというタイミングで、ご相談いただきました。

その気に入っていただいた看板を参考にしながら、お客様と打ち合わせていきました。無垢の木という特性上、雨風が当たりにくい半屋外使いでも、退色やひび割れなどが起こりうることをご理解いただいた上で、ご要望など伺いデザインを提案していきました。

〈ご要望等〉

• 黒板を使用して、案内や絵などをかけるスペースを設けたい
• オープン・クローズが変えられる看板、サインがほしい
• 加えて、その場所に時間が書き替えられるようにしたい
• パンをあしらった木のマークをつけることはできないか
  

お客様のイメージされる大まかサイズ感から全体の寸法を決めて、気に入られていた緑色で黒板にして配置。文字・木のマークなどのデザインを提案し、検討を重ねていただきながら設計し、製作となりました。

タモ材を並べてつないだベースの板に、裏には反り止めの角柱。表には、マヤッカの小物の黒板としても使っている、チョークボード塗料を塗った板を取り付けた構造。

屋外に近い状態での使用ということで、屋外用の塗料をタモ材に塗布。できるだけ木の色味や木目を活かせる塗料を使用しました。

背面には、折りたためる支えの板を取り付け。丁番はフリーストップタイプで好きな角度にとめられるようになっています。

下部のチョークボードは、木との密着を避けるためベース板より少し浮かせて固定。上部のチョークボードは、裏表がひっくり返せるように、木のフックで引っかけて使う仕様。

シンプルなフォント、視認性・雰囲気から白色を選び、文字をカッティングシートで製作し貼付け。文字の下部には、時間が書ける余白スペースをご要望に合わせて設けています。

木を使ったマークを、パンの形に模して作ってほしいという依頼。いくつかのパターンを描いた中から選んでいただき製作。白ペイントがアクセントとなった立体感のあるマークが出来上がりました。

店頭でのお受け渡しにて納品。後日、お店にお伺いしました。お一人で切り盛りされるパン屋さん。小さいながらもこだわりが詰まったお店です。その軒下に置かれた看板は、お客様を楽しく優しく迎える看板・案内板として、お店の雰囲気を伝えているようでした。

無垢の木を使った看板は、屋外で使う看板として耐久性においては向いているとは言えません。ですが、朽ちる自然ならではの素材感を味として捉えると、経年を重ねた風合いは個性ある看板となります。

無垢の木と、店主ならではのアイデアを掛け合わせた看板。そのお店らしさを表す一つの顔となる看板で、お客様をご案内する。来店されるお客様も店主も楽しめますね。