


削ぎ落して辿り着く「真のシンプル」な額縁に銅板作品を飾る
「これなんです」と見せていただいた作品は、シンプルに研ぎ澄まされたものでした。
シンプルゆえに、額縁はいかようにもなる。お客様と一緒にたくさん悩み、とにかく悩み、一つのこたえに辿り着いた額縁です。
お客様のイメージを何度も図面にする。お客様の言葉をお互いに反芻する。たくさんのイメージや要望を掻き集めながら進むのですが、なかなか腑に落ちない。
こうじゃない、何が違うんだろう?悩み迷いながら大きく一周ぐるりと巡ると、辿り着いた先は、じつにシンプルに。
いっぱい抱え込んだものが、一気に削ぎ落され、曇っていた眼が冴やかに晴れ渡った瞬間でもありました。
最初からシンプルに作る意思であるのと、混沌とした中をもがいた先に見たシンプルとでは、完成したものと出会ったときの感動が明らかに違う。それをお客様と実感した額縁となりました。
【 one point 】
額縁・額装の仕上がりに絶対の正解はありません。だからこそ、たくさん悩みたくさん迷うことに価値があると私は思っています。ぜひ、ご一緒に!

- wood2054
- 無垢の木
- ブラックウォールナット
- デザイン:テーパー、ストライプ
- 400×107㎜
- 20,000円(税込)
- 2023年1月
- 神戸市K様