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2021-06-21

2021.06.21 / 日々の工房

こんにちは、majakka (マヤッカ) です。

納品間近の家具を接写してきました。
なんで、そんなに寄るの。
そんな、写真です。
木肌の、しっとり艶やかな表情を、皆さまに見ていただきたくて。
寄ってみました。

今回、お伝えできたらいいな、と思ったことは「仕上げ」について。
無垢の木の家具、majakkaではオイル仕上げを施しています。

いま、身の回りにあるもの、市販品は、
買った人(お客様)の負担にならないよう「メンテナンスフリー」を謳った商品が多いと思うのですが、

majakkaの作るものは、その逆ともいえます。
「メンテナンスしてあげてほしいな」の、アイテムなんです。

作ってすぐ、完成してすぐ、ではなく、
お客様それぞれの暮らしの場に到着して、使い始めて、使い込んで。
いつしか、暮らしにとけこむ普通の風景になった頃、
majakkaの家具は、じわじわと。
真価を発揮します。
そう、納品して、すぐ。
では、ないのです。

じわじわと。どうなってくるかというと…
使う人の個性や性格、癖や習慣に、馴染んでくるのです。
そして、風格とでもいいましょうか、味わいをおびてきます。

物が、日に日に「わたしのモノ、我が家のモノ」に、進化していくんです。

先ほど出ました「メンテナンスしてほしい」というのは何かというと、
手をかける、眼をかける、気にかける。
ということであり、
「オイル仕上げ」の特長が、よりそれを促進してくれます。

「オイル仕上げ」には塗膜の弱さ、繊細さがあり、
それが手触りの良さであり、メンテナンスを必要とする特長でもあります。
人によっては、心地好いと感じたり、不便だなと感じたり。
それぞれに感じ取りかたも様々だと思うのですが、
まあ、それはそれでよいのではないかな?
ただ、大切なのは、作り手の姿勢です。
何を選んで、どうしてそれにしているのか、ということ。
この答えに芯が無いと、お客様に「想い」は伝わらないと思うのです。

さて、そんな「オイル仕上げ」の特長を活かすために、
ときおり、木肌に触れて、感じとって、お手入れを施すと、
無垢の木は、ちゃんと、応えてくれます。

木の色や質感に深みが増して、
使う人の個性や環境を反映させながら、成長していきます。
使う人とともに時を刻み、年を重ねていくのです。
モノなのに、なんだか、人っぽい…

もちろん、お手入れは、毎日じゃなくても全然、平気です。
忘れた頃で、大丈夫です。

お手入れに関して、「愉しいね、面白いよ」
と、おっしゃってくださるお客様もいて、嬉しいかぎり。

そんなふうに、モノとの関わりを自然と作ることで、
モノに対する愛着が、そのモノが置かれている暮らしへの気配り、
さらには、そこで過ごす人々の心へのはたらきかけにもつながってくると、
わたしたちは考えています。

だから、メンテナンスあり。
ちょっと、手をかけること。
ちょっと、面倒をかけること。
それが自然とできる、仕上げ方にこだわっています。

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