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2021-10-15

2021.10.15 / 日々の工房

こんにちは、majakka (マヤッカ) です。

製作が続いています。
それは、作ることが仕事のわたしたちにとって本当にありがたいことです。

ご相談のご来店があって、お客様と一緒に考えて、
そして、工房で製作して、お届けする。
この一連の流れが、くるくると巡ること。
季節が巡るように、わたしたちの仕事もゆるやかに巡るよう、
願いながら仕事と向かい合っています。

家具は、ブラックウォールナットの接ぎ(はぎ)作業の仕上げを。
チョコレートのような、こっくりとした色合いが特長の材なのですが、
ご覧になってわかるでしょうか?
ところどころ、淡い色がストライプ状に入っています。

木=茶色と、イメージされがちで、
1本の木が丸々同じ色になっていると思われることもあるのですが、
そんなことはなく、色に濃淡があったり、
ゆるやかにグラデーションになっていたりするんです。

でも、単色の「茶色」に揃えようとすると、必然的に無駄にされてしまう、
つまり、切り落とされてしまう部分が生じてしまうんですね。

わたしたちは、それを「とてももったいない行為」と捉え、
見た目の美観・統一性を損なわないよう充分に配慮しながら、
濃い色味・淡い色味が共存する家具つくりを心がけています。

また、色味を統一するために濃い着色を施すようなこともしていません。

木、それぞれの色があって、それをそのまま、お客様にも使っていもらいたい。
そう思うんです。

額縁は、クランプを外すところから。
手彩色の額縁の枠なので、まだ、素朴な無垢の木のままの状態です。

一晩、クランプで接着固定して、ここから形をととのえ、下地塗り作業に入ります。

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