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2020-10-18

暮らしになじむ「色」の額縁とは?

majakkaで製作しているオーダーメイドの額縁。
前回は「色」に特長のある手彩色額縁の出来るまでをご紹介しました。

記事はこちら ≫ 【 あなたの色を見つける-手彩色額縁の出来るまで 】

majakkaでは、暮らしの空間をてらす、
飾ることで、見るひとの心に灯をともす、
そんな存在になれるような額縁をお届けできたらな、
という想いで製作を続けています。

今回は、そんな手彩色額縁の「色のこだわり」について、
お話ししていけたらと思います。

額縁には飾る場所、用途に応じて性格があります。
美術館やギャラリーで使うもの、
作品保護に特化したもの、などなど。

それらは、過度に華やかであったり、逆に無機質であったり、
もちろん、好みもありますので「これが正解の額縁です」は、ありません。

でも、ここで作るものは、
普段の、ふつうの暮らしの中において、ホッとするもの。
暮らしになじむ額縁に、ご自身の大切なモノや大好きなモノを飾ってもらえたら・・・
そんな想いのもと製作しています。

では、「色」のお話しに入る前に、すこし、身近な暮らしを見渡してみましょう。
みなさまのお家では、観葉植物や花、ドライフラワーやリースなど、
自然のものを飾ってはいますか?

majakkaでは、店内と自宅に育てやすい観葉植物を飾っていますが、
自然のものを暮らしに飾るのは、なぜでしょう?

・色、かたちの美しさに癒される。
・愛でる、世話をする愉しみが得られる。
・インテリアのアクセントになる。
・季節感、自然の息吹を暮らしに取りいれられる。

どれも暮らしにプラスの効果をもたらしてくれるからだと思うのですが、
いかがでしょうか?

そんな自然をお手本に、majakkaで作る手彩色額縁は、
「色」に、こだわります。

中に飾るものが映えるように、色・質感を調えることを軸としながら、
自然のものを暮らしに飾ったときに得られる、ホッとする心持ちを、
ひとの手で作る「額縁」という物で、どこまで近づけるか。

自然のものを暮らしに置いたとき、すっとなじむ、とけこむ。
そんな感覚で受け入れてもらえるようなものを、色で表現するには、
どのように色を操ったらよいのか。

それらのことを考えながら、調色していきます。

淡い水色を表現するために下地の色が透けるよう色を重ねる
森の中をイメージして製作.木洩れ日の煌きが華やかになりすぎないよう陰の色を意識して

自然の美しさは、多様性であると感じています。
「みどり」と言葉で表現すると、ひとつですが、実際は多彩です。
たとえ同じ「みどり」であっても、
見る時間による陽の加減、眺める環境、季節など・・・
周囲の状況によって、色や形の印象は変わり、
それが魅力であり、美しさを感じる理由だと思うのです。

一色ではない緑を創る(試作品)
中に飾る緑を引き立てる緑色を模索する(試作品)

また、多様性を自分なりに紐とき、色に置き換えて考えていくと、
それは「わかりづらい色」なのではないかと。
絵具のチューブから出すそのままの「みどり」を、
わかりやすい色と表現するなら、その逆です。
モヤっとした曖昧さに包まれ、
境界が無く、滲み、とけあう、
一見わかりづらい色。
majakkaでは、色を重ね、削り、また重ねていく、多色を操る作業から、
ひとつの色、ひとつの世界を創っていきます。

眺める時間、照明の色によって、灰色・紫・青…と色味に変化が
奥から滲み出てくるよう色を表現する

わかりづらく、答えが無い色のもつ、強さや主張は弱く仄かです。
でも、「飾る」という行為そのものが主張であり、こころの発言でもあるからこそ、
それを囲うもの、額縁には主張よりも、
どれだけ、静かに寄りそえるかが大切だと考えています。

「中に飾るモノは同じでも、額縁が在るのと無いのでは、違うんです」

と、あるお客様がおっしゃっていました。
同じモノであっても、心への届きかたは、違うようです。

静かでありながら、額縁が在ることで中身が映える。
まるで、昔からそこに在ったかのように、
自然と暮らしになじみ、とけこむものを、
お客さまとの対話から「色」を見つけ、
手塗りの色額縁で表現する。

白と灰色の混ざりあう白で無い白
出すぎず引っ込みすぎない、その場、その作品にふさわしい風情を

眺めた人の、心を癒し、
心地よさを感じてもらえるものを、
作り、お届けする。

それが、majakkaの手彩色額縁。

あなたの心をてらす色は、どんな色でしょう?
そんな色を暮らしにそえて、日々健やかに過ごしていただけましたら嬉しいです。


「色」の額縁の詳細はこちら ≫ 【 あなたの色を見つける-手彩色額縁の出来るまで 】
「色」の額縁のオーダー例はこちら≫ 手彩色額縁・一覧

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