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2020-07-07

あなたの色を見つける-手彩色額縁の出来るまで

majakkaの手彩色の額縁の特長は、
飾るモノを活かす色を、一つひとつ創ること。
そして、暮らしになじむ色、暮らしのなかで眺め「心地よい」と感じられる色を創ること。

一時的に飾るためのものではなく、
末永くずっと。あなたのそばで飾られるものを。
そして、あなたの心をあたためる「灯り」となる額縁でありたいと願い、
一つひとつ、丁寧に。
手塗りという技法にこだわり、製作しています。

今回はそんな「手彩色の額縁」がどのようにして出来上がるのか、
次のような順番で説明してまいります。

1. 知る
2. 色を見つける
3. ふちのデザインとサイズを決める
4. 色と質感を創る

1. 知る

そのモノの雰囲気を知るには見ることが一番と考えています。
majakkaが工房の隣りにshopを設けている理由は、実物を見ていただけるから。
実際に手に取り、質感を肌で感じながら見ることで、伝わることがたくさんあります。

こちらのwebサイトからも今まで製作した納品事例をご覧いただけます。

画像は拡大できますので、下地の粒子や刷毛目や色の濃淡など、
手仕事ならではのディティールをご覧いただけましたら、うれしいです。
(マウスの矢印を当てて色が薄くなる画像が拡大します)

≫≫ 納品事例

2. 色を見つける

手彩色額縁を製作するにあたって、とても大切にしていること。
それは、「あなたの色」を見つけること。

majakkaからの質問と、お客様のお答えを掛け合わせ、
「あなただけの色」を見つけていきます。

質問はこんな感じです。

質問1: 好きな色は?
・飾るモノの色みは関係なくご本人の好きな色は?
・眺めていて、気持ちが良いなあ・落ち着くなあと感じる色は?
・普段、身に着ける色・お気に入りの持ち物の色は?

好きな色・希望する色の現物を見せていただいたり、
画像をメール添付で送信していただいたりして、
お客様のイメージと作り手のイメージを近づけていきます。

「ほおずきの色を」というご依頼で現物をお預かりして製作した額縁

質問2: お部屋の色調は?
・飾る場所が決まっている場合は、そのお部屋の雰囲気をお伺いしながら
どんな色みの物がお部屋にあるのかを確認します。

質問3: 飾ろうと思ったキッカケは?
・このキッカケが、ご本人の気持ちや心を代弁し、
心を癒す、その人にとっての「大切な色」見つけるヒントに。

↓ ↓ ↓

質問のお答えと、飾るモノの色を照らし、
飾るモノと、飾りたいと思うあなたの気持ちに命を吹き込む「活きる色」を見つけていきます。
さらに、日々眺める額縁という観点を大切に、
暮らしの空間になじむ・眺めていて心地よいと感じる色を調合していきます。 

暮らしになじむ色? 心地よい色?ってどんな色?
そのお話しは、次回に・・・

3. ふちのデザインとサイズを決める

飾るモノと一体となる額縁を「どう見せたいか」「どんな雰囲気に仕上げたいか」によって、
額縁のふち幅の広さや、選ぶふちの形状は変わってきます。

majakkaでセレクトした飾り心地のよいデザインの中から、お客様のイメージに寄りそい、
サイズパターン&ふちのデザインをご提案します。

ふちの幅が広く華やかな印象をイメージされていたお客様に製作した額縁
作品・周囲の空間と調和するよう細めのふちで製作した額縁

1+2+3 のやりとりから、つむぎだされたイメージをもとに製作がスタートします。

4. 色と質感を創る

何も塗装のされていない無垢の木の棹が出発点です。
この上に下地を塗り、色を何層にも塗り重ね、擦り磨き、塗りを繰り返し、
飾るモノの現物の色と照らし合わせながら、慎重に色を創っていきます。

無垢の木から着彩完成まで。
製作過程は、こちらからどうぞ ≫≫

無垢の木の状態の棹。ここから製作がスタートします。

次回は、「暮らしになじむ色、心地よい色とは、どんな色?」について、お話ししていきます。

飾ること、そして、額縁の存在は、主張するものではなく、
そこで暮らす人たちの心を温かく照らすものであると、製作を通し実感しています。
ぜひ、暮らしに灯のともる「色」を一緒に見つけていきましょう。

こちらの記事に続きます ≫≫ 【 暮らしになじむ「色」の額縁とは? 】

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