過去の家具納品blogの記事の中から、あらためてご紹介します。
活かしきれていなかった眠った空間を「家具」で活かすオーダー事例です。
斜めになった壁の角度にぴったりと沿う天板と収納棚を組合わせたデスク。
(天板の形は角度に合わせ台形になっています)
既成品の長方形のデスクでは奥に隙間が出来てしまう難点を、
「空間・場」に合わせ採寸して作るオーダー家具で解決。
余分な空間をなくし、きっちりと窪みに納めることで整った空間の、事例です。
〈t-81 壁面デスク(オープン収納棚付き) 〉
部屋の壁の一面を使って、デスクと収納棚を置きたいというご依頼。
今までは、壁面に市販の収納棚を置いて使われていたのですが・・・
- 収納量を増やすと共にデスクスペースを設けたい
- 壁の出っ張りや、角度のついた壁面に合せたサイズ・形状にしたい
というご要望でした。
お客様が描いた大まかな図を基に・・・
- 持っている収納物や使いかたを伺いながら仕様とサイズを検討
- 斜めになった壁にピッタリ天板が収まるように、コーナーの角度も含め採寸
- 搬入できるサイズで作ったパーツを、お客様のお宅で組合わせて完成させる形状
にて、設計製作。
デスク横には、梁まで高さいっぱいの本棚、
天板下には、たっぷりと仕舞える収納棚。
デスクの下に納まる低い背もたれが特徴の R-チェア。
それらを、以前から作りつけられていた吊り棚の雰囲気にあわせ、
タモ材をナチュラル色オイルで仕上げました。
部屋の構造上、使い方に制約のあるスペースを、
一つひとつのサイズ・角度に沿った家具を組合わせることで、
その場を活かした、新たな「書斎」空間が生まれました。
既製品では収納という機能面は満たせても、
ちぐはぐな出っ張りや隙間等の納得のいかない部分が出来てしまいがち。
今回紹介のオーダーでは、
収納サイズ・スペースにぴったりと合って並べられた、という機能面はもとより、
すっきり整った空間という「美しさ」にもご満足いただけたご様子でした
部屋全体の大掛かりな工事、造作によるリフォームは、
日々の生活を送る中では、二の足を踏んでしまう。
そんな時に、既存の空間や家具に「合わせた家具」を加えていく発想で、あらたな空間を作っていく。
こうした方法でリフォームを捉えると、暮らしの作り方の幅が広がりますね。