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2025-10-11

家族みんなで飾れる「間仕切り飾り棚」(S-68)


集めている小物をたくさん飾れるようにと、部屋を仕切っていた襖(ふすま)を外した場所に、入れ替えるように取り付けた飾り棚。家族それぞれが持っている大切なアイテムを、みんなで眺めて楽しめる場ができあがりました。


和室とリビングを分けている襖の場所を利用して、趣味などで集めた色々なアイテムが飾れるような棚をつくりたいと、ご相談にこられたお客様。今、襖のはいっている敷居と鴨居の間に棚が納まるイメージで、棚を付けられないか。また、小物の並べ方は使う中で考えていきたいので、自由度のある棚にしたいというご要望。そこで、まずはしっかりとした大枠となる棚を作り、後々に必要な個所に棚板を足していく案にまとまり、製作していきました。


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  • 全体の棚の組み立て
  • 下部のおさまり
  • 上部のおさまり

1.  全体の棚の組み立て

工房で製作した各パーツを、ご自宅にて組立て。3列のうちの左右の棚を、積み重ねてつなぎ合わせ、その高くなった左右の棚を中央列の板で繋いだ大きな棚。中央列の棚は、大きめの物が置けるように棚板の奥行きを広めにしています。

2. 下部のおさまり

一番下の棚は、巾木を加えて床より少し高くして飾れるように。中央の棚板は取り外せるようになっており、この中に金具をとりつけ、敷居と連結し棚を固定しています。

3. 上部のおさまり

棚の上部は、板で鴨居を覆い挟み込み、その板と棚をネジでつなぎ、固定しています。できるだけ既存のものを傷つけないように、また隙間が目立たずに納まりがすっきりとなるように、考えた構造です。

家族みんなで飾れる「間仕切り飾り棚」(S-68)
〈 木材 〉タモ無垢材
〈 色/仕上げ 〉クリアオイル仕上げ
〈 サイズ 〉幅 213㎝ × 奥行 11㎝ × 高さ 207㎝
〈 参考価格 〉185,000円(税込)
〈 ご依頼 〉神戸市須磨区 N様
ー 納品のようす ー

納品の際、工房で製作したパーツを、組み立て取り付けるので、お客様の負担となるような家具や物の移動、部屋の養生といった大掛かりな作業は無く、壁面のような棚が完成しました。早速、いくつかのアイテムをご夫婦それぞれ持ってこられ、置きながら、どう並べようかなと考えられていました。

これまで襖で閉じていた仕切りに代わり、仕切るけれど家族に開かれた棚が加わることで、それぞれの好きなものを飾って眺め愉しめる暮らしの場が生まれました。

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〈 木材・仕上げ方法など ⇒「家具について」

〈 納品までの流れなど ⇒「ご注文について 」

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