立体的な刺繍作品を飾る無垢の木の額縁
花弁や蕾が立体的に作られていて、ベースの作品から浮き上がるように縫い付けてある、とても繊細な刺繍作品。その作品世界の奥行きの生きる箱型の立体額縁です。額縁内の空間が、鑑賞者の視線を、奥へ、その先へと誘います。
作品が繊細ゆえ、むき出しのまま運ぶことが難しいため、お客様のご自宅にお伺いし作品を採寸させていただき、製作いたしました。
額縁の内寸法は、中に飾るものよりも若干大きめに作るのですが、今回は、この「若干」がとても難しい塩梅でした。刺繍のベースが絹地で繊細なため、隙間が大きすぎて中でガタガタ揺れたり、無理な詰め物をすることで、絹が傷んでしまう心配があるからです。
1㎜の半分を定規で読みながら「何㎜にするべきか」お客様と一緒に考え、図面のやり取りを繰り返し、お客様が安心して納得できる完成に向かっていきます。
額縁を手軽に注文できるネットショップはあります。お客様から、しっかり採寸したのに仕上がり寸法に差異が生じ作品が納まらなかった…そんな経緯をきいていました。だからこそ、眼の前で作り手が測り、それを一緒に確認できることは、とても安心できる。とおっしゃってくださったお客様。
工房があり、そこに作り手がいて、その作り手自身が、お客様と対面して相談ができる。ネットショップと比較すれば、お客様自身、時間も手間もかかります。でも、それが、お客様の納得と安心につながるとわたしたちは信じています。
【 one point 】
額縁の中に飾るものをお預かりして製作していますが、どうしても手放せない、まだ未完成という場合もあります。その状況に合わせて製作してまいりますので、気兼ねなくご相談ください。
【 お客様の声 】
毎回、ていねいな仕上がりで、メールでの対応も細かく相談にのって下さり、安心してお願いできました。納品に来て頂くときも嬉しかったです。マヤッカさんで作って頂いた1つの額縁、鶴の作品をいれて、東京の美術館に展示されます。ししゅうが引きたち、大変、満足です。
S様、ご注文誠にありがとうございました。作品展に展示された様子はこちらです
