刺繍作品にアレンジをプラスして、私らしく愉しむ額縁に
ご依頼主のお母様の作った刺繍作品を日々の暮らしの中に飾る。
あらためて眺めると可愛らしい。眠らせたままにしておくのは心惜しい。ということで随所に工夫を凝らしながら、作品を引き立てる額縁を作りました。
作品の本来の向きは天と地が垂直な状態なのですが、斜めに傾けると動きが出るなあ…というお客様の気づきから、角度をつけ、余白部分の背景には作品に似合う絵柄の布地を敷き一体となるように。
刺繍が立体的で高さが出ているので、ダブルマット仕様に。空間を設ける役目と同時に、白と橙のコントラストが全体を引き締める効果にもつながりました。
こんなふうに飾ったら面白いかも?より素敵に見えるのでは?等々、お客様と対話を重ね、一緒に考えを深めていくと、思いもよらない「その人らしさ」が生まれる瞬間があります。
それは飾るモノに生命が吹き込まれる瞬間でもあり、オーダーメイドの醍醐味でもあると実感しています。
【 one point 】
刺繍作品はアクリル板に密着させて飾るより、糸の表情・立体感を活かした額縁内部に「空間」をつくる飾り方がオススメ。
- wood2040
- 無垢の木
- ブラックチェリー
- デザイン:ストライプ
- 441×389㎜
- 38,000円(税込)
- 2022年8月
- 神戸市T様