過去の家具納品blog記事の中から、
あらためて2件の「キッチンカウンター下の収納棚」の作例をご紹介いたします。
暮らしの中のモヤモヤって、あると思うんです。
その一つが、キッチンカウンターの下にある狭い空間。
暮らしを経て、物が増えてきて、収納スペースとして使いたい!と思っても、
高さといい奥行といい、使いこなすにはなかなか難しい場所でもあります。
そんなデッドスペースを、
収納機能に加えて暮らしに彩りをそえる場としても活かしたオーダー事例です。
case.1 【 「魅せる」収納と「隠す」収納を合せた収納棚 】
キッチン越しのカウンターの下の空間に合わせた収納棚。
これまでデッドスペースとして上手く使えていなかった場所に、
「魅せる・見える」収納場所 &「仕舞う・隠す」収納場所、と並べて配置。
カウンターの下の奥行・高さにぴったりと収まるサイズで製作しました。
「 隠す収納部分には引き戸を使いたい。でも、奥行きは確保したい。」
というお客様のご要望に、背板を付けず壁までいっぱいに空間を使えるよう設計。
引き戸に無垢板を使うことで、木の自然な雰囲気が引き立っています。
「 側面には、リースなどの飾り物を掛けられる木のフックをつけたい。」
とのご要望には、扉の取っ手の雰囲気に合わせたシンプルなフックを製作し取付けました。
空いていたカウンター下を、どうしようかと長年検討されていたお客様。
ようやく形となった収納棚を前に、「整理するのを楽しみたい」と喜んでいただけました。
( 2012/12 blog )
case.2 【 引出しを備えたホワイト仕上げの収納棚 】
大きく空いていたキッチン越しのカウンター下スペース。
奥行きがあまりないため、有効に使えないままの状態でした。
少しずつ物が増えてきたため、
その空間を収納スペースとして活かしたい、とご依頼をいただきました。
市販品のものでは、どうしても余分な空間ができてしまったり、
収納量が思っているほどなかったりと、納得いくものが見つからないというお客様。
ご自身が思い描いた収納棚をめざして、じっくりと時間をかけて、検討を重ねていきました。
上部にはカウンターの天板の奥行に合わせた引出し。
下部は、側面壁の奥行きまで深くした、開き戸を付けた収納スペース。
天板の奥行きと、壁の奥行きの差を上手く利用した形状にて、製作いたしました。
外観は、壁や床とあわせてタモ材をホワイト色オイルで仕上げました。
全体のボリュームがあるため、木の個性ある表情を抑えつつも、
木の雰囲気を感じられる印象を希望されたお客様。
すっきりとシンプルな仕上がりに調えました。
上手く活用できぬまま眠っていた空間に、たっぷりと仕舞える収納棚がぴったりと収まり、
「 これで、カウンターの上をすっきり広く使うことができます」
と、大変ご満足いただけたご様子でした。
( 2016/12 blog )
長く住まうことで気づく活用できていない空間や、
生活スタイルの変化で必要とされる空間など、
使いたいけれど使えていないスペース。
それらを、お客様の「こうしたい」という要望に耳を傾けながら、
オーダーメイドならではのキメ細やかさで、
使いやすく、木の風合いを生かし美しく仕上げていきます。
ご自宅での採寸も含め、ご一緒にかたちを考えていきます。
お気軽にご来店、ご相談下さい。