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2021-02-19

2021.02.19 / 日々の工房

こんにちは、majakka (マヤッカ) です。

年明けから工房では大きな家具を製作しています。
箱を組み上げ、その家具の顔となる前板部分の「板づくり」、
板接ぎ(いたはぎ)の様子を、今日はお伝えいたします。

木目が家具の表情となるので、
その木目が活きるよう、木目を見ながら板づくり(板接ぎ)をしています。

幅の広い板を必要とする際、
幅の狭い板を何枚か接ぎ合わせる作業をするワケですが…

majakkaでは、木目の表情が大きくゆったりと絵を描くようにみえるよう、
なるべく幅の広い板を、少ない枚数の接ぎ合わせで作るようにしています。

カンナがけの作業をしている途中

細く刻まれた材を何本も接ぎ合わせると、
どうしても、仕上がりはストライプ上になり、
木目、本来の持つダイナミックな表情の魅力が弱まってしまいます。

板接ぎの仕方は異なっても、素材の木は木として、同じです。
しかし、その木をどう生かすかで、仕上がりや、
人への伝わり方は変わってくると思っています。

厚み幅を整えた材に掘り込みを入れます
接着します

木をどのような状態で、
つまり、使う人にとって、どのように見えるのか?
使う人が、眼で手で触れた際、どのように感じるのか?

わたしたち、majakkaは、
お客さまの暮らしに「木で作ったモノ」を届けるにあたり、
こんなことを重点的に、大切だな!
と実感しながら手を動かしています。

木を、木のままに、届けたい。
そんな想いなんです。

わたしたちが主材として扱うタモという広葉樹は、
鳥の羽根のような模様が特長です。

接着させた材をクランプで固定します

その模様が細かく分断されることなく、一枚の絵のように繋がったものは、
シンプルに言葉で表すと「とても、木、らしい」のです。
そして、「木、だな」という安心感があります。

わたしたちは、この、見て、触れて、
心にドシッと響くような、かたまりみたいな、
木の安心感をお客さまにお届けできるよう。
日々、木と向かい合っています。

majakka店内のタモのテーブル。
そろそろ、10年が経過しようかとしています。
オイルで仕上げた木肌が、しっとりと渋い色艶に育ってきています。

お客さまのもとにあるテーブルは、どんなふうに育っているかな?
お手入れ方法などなど、わからない点ありましたら、
ぜひ、気兼ねなくお訊ねください。

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