


お祖父さまの描いた油彩画それぞれに合わせた無垢の木の額縁・1
ご依頼主のお祖父さまの描いた作品を飾る額縁を考えます。
何点もある作品からピックアップしたものを並べてイメージをふくらませます。4作品のうち、2作品はそれぞれの作品の色合いや雰囲気に合わせ、もう2作品は、構造は等しく、木種を変え兄弟のような雰囲気に。
人物画のモデルはご依頼主のお母さまの幼少の頃。そして、風景画も、ゆかりの場所であることをお話ししてくださいました。
作品をみながら、その色合いや雰囲気と調和する木種を選び、全体のイメージをつかんでいきます。
油彩画の額縁の多くは表面のアクリル板と作品の密着を防ぐ「入れ子」(内額縁)を用います。それによって重厚感が増し、クラシックな印象にもなります。
でも、その形状にこだわらず「どんな雰囲気で飾りたいのか?」を大切に。額縁の形を考えていけたらと思っています。
油彩画といえど、もっと自由に。
まるでポスターを飾るかのような軽やかな気持ちで向き合っても、POPだし愉しいと思うのです。
シンプルで木の風合いの生きる、ポスターフレームのようなすっきりとした額縁。
お祖父さまの生きた時代から今へ、新しい息吹で生き続けます。
【 one point 】
油彩画に限らず、作品と表面を覆うアクリル板の密着を防ぎたい作品には、見えない工夫が施されています。
ラフな印象で飾る際は尚のこと、小さな一手間は重要です。

- wood2061
- 無垢の木
- ブラックチェリー、タモ
- デザイン:フラット
- 590×515×34㎜
- 56,000円(税込)
- 2023年6月
- 大阪市F様